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「前歯部治療」という言葉があふれている現在ですが、皆様はどのような印象をお持ちでしょうか。ただ「歯を白くする治療」と思われている方もいらっしゃるかもしれません。
私の考える前歯部治療とは、歯の本来の機能を維持し、「食事を楽しみ、内蔵の働きを正常にすること」、「話をすること(発音をすること)」、「笑顔を作って感情を表現すること」の3つの機能を高いレベルで本来の状態に回復することだと考えております。歯を白くすることで、これらの機能や歯ぐきの状態が悪くなってしまえば、本末転倒です。
歯を白くすることだけに重点を置いてしまうと、かみ合わせが悪くなったり、全体的なバランスを崩し、1本1本は綺麗でもあなたの素敵な笑顔が台無しになってしまうこともあります。また、バランスを崩すと発音がしにくくなったり、歯ぐきの状態が悪くなる事もあります。歯ぐきの状態が悪くなれば、せっかく受けて頂いた治療も歯周病やかみ合わせによる不調和で歯を失うことにつながることもあります。
歯は全部で28本あります。それには意味があるのです。1本1本の歯にそれぞれの役割があり、28本が助け合って口としての機能を発揮しているのです。
若々しく健康な歯を保つことに大切なことは、口の中全てを総合的に診ることです。1本でもバランスを崩すと、全てのバランスを崩す始まりになります。1本の歯を失うと、その両隣の歯には、大変な負担がかかります。そのままの状態が続けば、その両隣の歯は、永く機能することは難しくなるでしょう。
我々は、「たった1本」ではなく、体のバランスを保つ「大切な1本」であることを患者さんにお伝えしていきたいと思います。そして、我々はその健康維持のお手伝いをしていきたいと思っています。健康な状態こそが、最も美しい姿であると私達は考えています。
院長 脇 智典(Tomonori Waki, DDS, PhD.)
インプラント歯科・予防歯科・前歯部治療の<麻布東京デンタルクリニック>
Director, Azabu Tokyo Dental Clinic
Clinical Lecturer, Osaka University, Japan
大阪大学大学院臨床講師、日本歯科審美学会認定医・評議員、
米国インプラント歯科学会認定専門医(AAID, Associate Fellow)
www.azabutokyodc.jp
私たちはホスピタリティにおいてもナンバーワンを目指しています。
For appointment & inquiry info@azabutokyodc.jp
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