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患者さんの皆さん、
今日は報告があり、メッセージを書きました。
直投稿での報告となり申し訳ありません。
ご存知の方もいらっしゃいますが、実は、2019年から、がんで闘病しておりました。
がんが発見された当初は、余命1か月、5年生存率40パーセントと宣告されましたが、宣告を受けてから、3年(36か月)のうち、18か月の入院で、全身麻酔での開頭外科手術2回、放射線治療11回、抗がん剤治療17回、造血幹細胞移植1回、輸血1回、無菌室管理2か月、でなんとか5年経過し生き残りました。
ただ、今回の治療を行う際に、新しい治療があるため、5年後の副作用は予測出来ないと言われました。
治療の術後5年が経過した頃から原因不明で左半身(左手、左足)が上手く動かせなくなってきました。
70歳までは現役と考えてきたのですが、患者さんに迷惑をかけるわけにはいかないと考え、志半ばで大変、大変悔しいですが、このたび、歯科医師を引退することを決意しました。
志なかばでの引退は、大変悔しいですが、人間誰でも引退があり、死を迎えると考えると、今回、戻ってこられて、一時的にでも患者さんの治療に戻れて、この決断を自分で行うことが出来て、こうしてメッセージを書く事が出来ている幸運に感謝したいと思っております。
人生の先輩方に、脳梗塞や、心筋梗塞で、医院の承継や患者さんの引き継ぎをする間もなく、他界された先輩方がいらっしゃいます。本当に無念だったろうなと考えると、引退は悔しくはありますが、この決断を自分で出来たことは幸運なのだと今は考えております。明石家さんまさんが「生きてるだけで丸もうけ」とよく言われていますが、まさにその通りだと感じております。
10歳の時に歯科医師になると決意し、中学、高校の6年間、大学歯学部6年間、歯学部大学院4年間、米国歯学部大学院への留学4年間、米国専門医の取得、多くの先生方のご指導のおかげで、帰国後、当時、日本にはほとんど無かった保険診療を行わない自由診療のみでの開業をする事が出来ました。その後、14年間の医院経営と、人生のほぼ全ての時間を歯科医師として使ってきましたので、悔しい以外の言葉がなかなか見つかりませんが、歯科医師引退を決断しました。
そして、大変悔しいですが、年内12月30日をもちまして当院を閉院いたします。
今までご指導ありがとうございました。
今後とも変わらぬご指導ご鞭撻の程、よろしくお願い申し上げます。
令和7年12月 医療法人社団 麻布東京デンタルクリニック 理事長・院長 脇 智典
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